街にアートの息吹を

KAWASAKIアーツとは

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ご挨拶

近代に入って、世界の芸術創造の現場では、分離がはじまりました。芸術を創造するものと、芸術を享受するものとが、二極分化したのです。

日本ではそれに、舶来文化と地付き文化の格差、都市文化と地方文化の格差が重なり合い、さらにそれに商業主義が輪をかけて、消費物としての芸術と、市民の自己表現としての芸術あいだに、深い溝が生まれることになりました。

芸術は本来、鑑賞と創造の二面を持っています。素晴らしい歌を聞けば、自分も歌いたくなり、素晴らしい演劇を観れば、自分もやってみたくなります。その経験によって、よりよい観客に成長し、そういう観客に見つめられることによって、創造するものもまた成長を余儀なくされるのです。そのような創造と鑑賞のリングが成り立ったとき、文化都市にふさわしい環境が整ったと言えるでしょう。

ところで、私たちが住み、活動する川崎市西北部のこの地域は、このような観点から見たとき、どうなるでしょう。ここには20年におよぶ「KAWASAKIしんゆり映画祭」の歩みがあり、「アルテリッカしんゆり」、また「麻生音楽祭」など、多彩な足跡が印され、私たちはその中核を担ってきました。しかし、にもかかわらず、ここで活躍する専門家は、自分たちの仕事が一過性のものでしかなく、地域の人々に必要なものとして受け入れられているのかどうか、不安に思っています。観客に出会えないもどかしさ、市民の文化的エネルギーに出会えないもどかしさを感じています。一方市民の側は、よい芸術に触れる機会が少ないことに、いらだちを覚えていますし、自分たちが創造活動をしようにも、その場がなく、指導者にも巡り会えず、連携する手段さえ見つからずに、八方ふさがりの状態でいます。

こうした状態を打開し、さらなる飛躍をはかり、この地域に文化的環境を整備し、芸術創造を進めるために、私たちは「特定非営利活動法人 KAWASAKIアーツ」を設立することにしました。私たちは、あらゆる機会をとらえ、映画・演劇・音楽等の芸術を中心とする創造活動を行ない、これらの芸術を地域のみならず日本全国、さらには世界に向けて発信するとともに、地域において、よりよい芸術を享受する機会をつくり、これらの活動を通じて文化的なコミュニティの形成をはかり、それによって市民生活の質的向上をはかろうとするものです。

私たちの活動は、川崎市内にとどまるものではありません。組織はすべての人に開かれた存在であろうとしています。また、私たちの活動から生まれた成果物を、外に向かって発信することを考えています。出発点は地域ですが、地域を越えた存在にしたいと願っています。

理事長 藤田朝也

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